2023/05/01 14:00

【過去ブログ】2014年07月10日のブログ


こんにちは。
シンクデザインの佐藤です。

5月末に導入したスナップオンのエアコンシステムですが、お陰さまで大好評でして、ほぼ毎日施行させていただいております。

そこで、施行して思った事、お勧めな訳、注意事項をFacebookにてご紹介させていただきました。

Facebookでの内容のままとなりますが、記録として残したいので、ブログとします。

お陰さまで1日平均2〜3台と施行させていただき、1週間(5日営業)で画像の通りの台数をこなしています。

奥の2台がブルーのガソリン車の通り、当社ではやはりハイブリッド車への施行が多いです。(緑の缶がハイブリッド用です)

すでに機材を導入してから50台近くの施行となりましたが、新車から数年経過したレクサスまで、様々な状況のエアコンを最善な環境へと改善しております。

そこで、問題となった事例などもあった事により、さらに新車から施行しなければと感じております。

流行らせたいとかそんなくだらない事ではなく、施行を繰り返すうちに学習した事も含めて、良いと思うことは宣伝してレクサスのため、大切にしているお客様の車のために、あらためてエアコンガスの充填をお勧めさせていただきます。

最初は燃費改善や走りを良くするために、この機材は役に立つと導入したのですが、そんな事は当たり前であり、もっと大切な事があると気が付きました。

それは、「エアコンの故障」についてです。

何が原因で故障となるのか、これについて宣伝させていただきます。

エアコンの故障についてですが、新車から数年ですと欧州車とは違い当社が取り扱うLEXUS又はTOYOTAの場合、特にトラブルなく気にする事無く数年又は数万キロと使い続けている方がほとんどかと思います。

今回施行させていただいたマークXも走行距離84000kmからの施行という事で、通常通り施行させていただいたのですが、

規定値が430gでして回収が260g。

走行距離が84000kmでして、170gの不足となります。

新車でも170gの不足は良くある事ですので、規定量まで充填する事でエアコンの効きも良くなり喜んでいただけると思ったのですが、

真空引きする段階でエラーとなり、途中トラブルとなりました。

何度施行し直しても、「カーエアコン側が十分に真空引きできない」とエラー表示となります。

この段階で目詰まりしている事は明確なのですが、どの程度の目詰まりであるかまではわかりません。

ただ、機械側は正確に真空引きできなければ作業を中断して改善するよう求めてきます。

ここで、この機械の開発者と電話にてやり取りし、色々と試した結果、運良く続行できる事ができました。(繰り返すうちに目詰まりがなくなった)

この機械は中途半端な作業は行わず、どちらかと言えば繊細な機械であることから、少しでも異常がある場合はエラー表示となります。

そもそもエアコンの配管内は高圧になり、その高圧であることから圧縮されていますので気化させる事により冷凍サイクルできる訳です。

霧状の冷媒にするということで、その通路の細かさは想像できるかと思います。

今回のトラブルは改善されたので、想像になりますが、おそらくエアコンガスの中に水分が多く、その水分が原因ではないかという結果となりました。

配管内はマイナス30度など、水分にとっては液状な状態を維持できない氷となりますので、通路の妨げとなります。

通路の妨げも含め、水はフロンと化学反応を起こすと酸化もしますので、配管へ悪影響を起こしますし、結果的にその酸化から腐食・ピンホールとなりエアコンガス漏れとなります。

この水分はエアコンにとって天敵であり、あってはならないものという事です。

そこで、この「スナップオン エアコンシステム」なのですが、単に真空引きといいますが、この真空引きがもっとも重要であり、【真空乾燥】であることがエアコンを正確に機能させ、循環を維持するための必要不可欠な要素となります。

【真空乾燥】させる事によりエアコン内の水分を除去しますので、今回のようなトラブルを未然に防げます。

【真空乾燥】でなければエアコンガスの量が十分にあっても故障の原因になるという事です。

つまり、回収して再生する事にも意味がありますので、単に足りないからといってガスを補充するだけでは、根本的な解決にはなっていない、エアコンの悪い環境は改善されていないという事です。

【回収】→【再生】→【真空乾燥】、この手順を踏まないとそもそもの最良な環境を作れないという事です。

まだ説明することはあるのですが、ここまでで、興味のある方は繰り返し読んでいただけると嬉しいです。