2023/05/01 14:00
【過去ブログ】2014年07月10日のブログ
LEXUS IS350
引き続きエアコンの故障についてですが、今回初めて解決できない内容となりました。
規定値が430gでして回収が280g。
走行距離が70000kmでして、150gの不足となり、
通常通り施行ができたのですが、施行後の圧力チェックにより【高圧側】の圧力異常という結果となりました。
ここでヒントになったのが【低圧側】なのですが、先に簡単にエアコンの仕組みをご説明します。
エアコンとは液体の冷媒(フロンガス)をエキスパンションバルブにて高圧で噴射させることにより急激に膨張させて低温・低圧の霧状の冷媒にします。
この状態でエバポレーターへ気化された状態で噴射され、エバポレーターが冷やされ冷風となります。
エバポレーターを通過した冷媒はコンプレッサーへ入り圧縮され高圧ガスとなりコンデンサーで冷却されます。
そしてエキスパンションバルブで噴射、と繰り返しています。
今回問題となった高圧側ですが、低圧側が正常の圧力であることにより、エキスパンションバルブでの目詰まりと予想します。
ただ、ここで問題なのが、施行前も施行後もエアコンは普通に冷え違和感が無いということです。
(もちろん冷え方や温度には影響が出ますが、気が付きにくい)
特に問題が起きていないようにみえて、実は目詰まりしており高圧側は圧力が通常よりも高い状態で過酷な状況となっています。
なぜエアコンは冷えるのかというと、目詰まりしていても噴射されている冷媒もありますので、通過している冷媒だけで冷やしているということです。
完全に詰まって通過できなくなって初めてエアコンとして機能しなくなり、異常が起きたと気が付きます。
エアコンとして機能しなくなる前にも異常高圧となっていますので、その異常高圧であることから、コンプレッサーに負担もかかり、コンデンサーにも負担がかかり、必要以上に過酷な状況から、故障する可能性も考えられます。
つまり、エアコンガスが漏れる、コンプレッサーが壊れる、など、エアコンが機能しなくなる要素は色々とありますが、エアコンガスさえ規定値が入っており、余計な水分のない状態のエアコンガスであれば、異常な圧力にならず故障しにくくなるという事です。
ですので、新車の時点で正確な【回収】→【再生】→【真空乾燥】を行い適正にする必要があります。
もともと新車の時点で適正であれば、良いのですがほとんど新車で50台近く施行してきた実際の経験から、かなりのばらつきがありますので、正確で無い事は証明できております。
平均して100g程度の不足であることから、正確に充填できていないレベルで、しっかり質の良い環境を作れているのかも疑問です。
新車の時点で規定値の通りで、ばらつきが無いのであれば、エアコンの不具合など起きないのではないでしょうか?
新車から2年や3年で効きが悪くなるという事例もあります。
エアコンガスが良質でエアコンとしての環境が良い状態で整っていれば、故障しない可能性は高いと思います。
また、エアコンの効きが悪いから、「ガスを補充しておきますね」というのを良く聞きますね?
環境が悪いから効きが悪くなっているのに、ガスだけ補充して改善される可能性は上記内容から少ないと思いませんか?
ガスの量も、もちろん大切ですが、その前に正常な環境がなければ手遅れである事が多いと思います。
ですので、新車の時点で完璧にしとく意味が十分にありますよ!という内容です。
また、すでに数年経過している車輌に関しては、どのような状態になっているか中を見る事はできませんので、施行前に圧力チェックを行い、異常ではいかを確認してから施行に入る事にします。
ただ、施行した事により、ガスを回収して圧送しますので、悪い要素を誘発する可能性もあります。
触らなければあと数ヶ月異常にならなかったという事もあり得ます。
ですので、施行後に修理となるケースも十分に考えられますが、そもそもが悪い環境であったということですので、クレームとしてお受けする事ができません。
ご理解いただいた後に、ご依頼いただけると幸いです。
どのみち近い将来に修理であると思っていただけると幸いです。
今回のように、エアコンが効いてはいるが異常であると判明する事もあります。
放置していれば他に故障する部分が増え、コストが掛かった修理となっていたと思っていただけると助かります。
よろしくお願い致します。
引き続きエアコンの故障についてですが、今回初めて解決できない内容となりました。
規定値が430gでして回収が280g。
走行距離が70000kmでして、150gの不足となり、
通常通り施行ができたのですが、施行後の圧力チェックにより【高圧側】の圧力異常という結果となりました。
ここでヒントになったのが【低圧側】なのですが、先に簡単にエアコンの仕組みをご説明します。
エアコンとは液体の冷媒(フロンガス)をエキスパンションバルブにて高圧で噴射させることにより急激に膨張させて低温・低圧の霧状の冷媒にします。
この状態でエバポレーターへ気化された状態で噴射され、エバポレーターが冷やされ冷風となります。
エバポレーターを通過した冷媒はコンプレッサーへ入り圧縮され高圧ガスとなりコンデンサーで冷却されます。
そしてエキスパンションバルブで噴射、と繰り返しています。
今回問題となった高圧側ですが、低圧側が正常の圧力であることにより、エキスパンションバルブでの目詰まりと予想します。
ただ、ここで問題なのが、施行前も施行後もエアコンは普通に冷え違和感が無いということです。
(もちろん冷え方や温度には影響が出ますが、気が付きにくい)
特に問題が起きていないようにみえて、実は目詰まりしており高圧側は圧力が通常よりも高い状態で過酷な状況となっています。
なぜエアコンは冷えるのかというと、目詰まりしていても噴射されている冷媒もありますので、通過している冷媒だけで冷やしているということです。
完全に詰まって通過できなくなって初めてエアコンとして機能しなくなり、異常が起きたと気が付きます。
エアコンとして機能しなくなる前にも異常高圧となっていますので、その異常高圧であることから、コンプレッサーに負担もかかり、コンデンサーにも負担がかかり、必要以上に過酷な状況から、故障する可能性も考えられます。
つまり、エアコンガスが漏れる、コンプレッサーが壊れる、など、エアコンが機能しなくなる要素は色々とありますが、エアコンガスさえ規定値が入っており、余計な水分のない状態のエアコンガスであれば、異常な圧力にならず故障しにくくなるという事です。
ですので、新車の時点で正確な【回収】→【再生】→【真空乾燥】を行い適正にする必要があります。
もともと新車の時点で適正であれば、良いのですがほとんど新車で50台近く施行してきた実際の経験から、かなりのばらつきがありますので、正確で無い事は証明できております。
平均して100g程度の不足であることから、正確に充填できていないレベルで、しっかり質の良い環境を作れているのかも疑問です。
新車の時点で規定値の通りで、ばらつきが無いのであれば、エアコンの不具合など起きないのではないでしょうか?
新車から2年や3年で効きが悪くなるという事例もあります。
エアコンガスが良質でエアコンとしての環境が良い状態で整っていれば、故障しない可能性は高いと思います。
また、エアコンの効きが悪いから、「ガスを補充しておきますね」というのを良く聞きますね?
環境が悪いから効きが悪くなっているのに、ガスだけ補充して改善される可能性は上記内容から少ないと思いませんか?
ガスの量も、もちろん大切ですが、その前に正常な環境がなければ手遅れである事が多いと思います。
ですので、新車の時点で完璧にしとく意味が十分にありますよ!という内容です。
また、すでに数年経過している車輌に関しては、どのような状態になっているか中を見る事はできませんので、施行前に圧力チェックを行い、異常ではいかを確認してから施行に入る事にします。
ただ、施行した事により、ガスを回収して圧送しますので、悪い要素を誘発する可能性もあります。
触らなければあと数ヶ月異常にならなかったという事もあり得ます。
ですので、施行後に修理となるケースも十分に考えられますが、そもそもが悪い環境であったということですので、クレームとしてお受けする事ができません。
ご理解いただいた後に、ご依頼いただけると幸いです。
どのみち近い将来に修理であると思っていただけると幸いです。
今回のように、エアコンが効いてはいるが異常であると判明する事もあります。
放置していれば他に故障する部分が増え、コストが掛かった修理となっていたと思っていただけると助かります。
よろしくお願い致します。